土地の有効活用をするべく建築面積いっぱいに建てています。右側のテラスではゲストの方がバーベキュー等を行う際の交流スペースになります。

ゲストの方がくつろぐ居間となります。なるべく施設のようにならないよう計画しました。限られたスペースを少しでも無駄にしないよう階段室下部を執務スペースよして利用しています。

各個室の面積は必要最小限としていますが、収納は各々畳２枚分確保しています。正面のエアコン下に見える小さな機械は「ロスナイ」と言われる機械で、各個室内の給排気を各部屋で完結し、感染症対策をしています。初めて家族から離れて生活される不安を軽減できるように田の字型の個室配置になっています。ドアを開ければ、仲間同志の雰囲気を感じることができます。

車椅子利用が可能なトイレとなっています。介護や清掃がしやすいように大便器を壁掛けとしました。比較的排泄時間もかかるため、局所暖房器具を設置しました。清掃ボタン等は介護スタッフ使用を前提とした位置関係になっています。

脱衣室には車椅子でも使用可能な洗面カウンターを設置しています。床については冬場の冷たさを軽減すべく、強化ウレタンで加工したコルクタイルを採用しました。

お風呂の浴槽はステンレス製のなるべく大きめのものを採用しました。正面に見えるものはシャワーユニットになり数分のシャワー時間で１５分程度浴槽で浸かった効果と同等になります。移動がたいへんな方や、夏場は重宝されています。浴室の床は浴室用のコルクタイルとしました。冬でもひんやりせず、快適です。

居間兼食堂からフラットで直接出れる多目的テラスになります。タイル貼りではなく直接コンクリートに型押ししたものを採用して工程を短縮しました。

屋根付きのポーチ部分を可能な限り広く取りました。４名のゲストの方が一斉に戻られた際に、雨に濡れず車椅子のタイヤを拭く等の準備スペースになります。また限られたスペースの中で段差解消の役割も果たしています。