約12,000m2の面積がある本館の増築です。バルコニー部は本館バルコニーのデザインを踏襲しつつアレンジを加えたデザインとしました。

屋上を利用し、ゲストの外気浴や築山を利用したイベントを行うことを想定しています。スタッフの気分転換の場所としても活用されています。

線路にかなり近接しているため、窓については防音サッシを採用しています。共同生活室は各階とも腰壁に木質系のパネルを設け居室としての雰囲気づくりをしています。腰壁は、桧間伐材の木片を成形したパネルを使用しています。方向性がない柄になりますので、車椅子等の傷が目立たないという利点があります。また、強度があるので、ビニル巾木等を高めに設置する必要はありません。施設っぽくならなくて良いのではないかと考えています。

各個室には上下可動式の洗面化粧台を利用し、個別対応を可能にしています。

法人様のコンセプトに基づき、各階の浴室はすべて個浴形式をとっています。冬でも足が冷たくならない浴室用コルクタイルを採用しています。水に強くお手入れのしやすいバスパネルを天井・壁に採用しています。木目柄を使用することにより、和風の浴室となりました。入浴リフトも設置し、個々のADLにあった対応が可能です。

背もたれや可動手すりに加え、各トイレに前方ボードを設置しました。この前方ボードは、下部が収納で上部が手すりとなっており、立位保持にも役立ちます。大便器前面には清拭タオル等がおける可動棚を設けました。介護や清掃がしやすいように壁掛の大便器を採用しました。