建築事例
アルミ縦格子を強調したどことなく懐かしい親しみのある外観としました。外壁は全面タイル貼りとしたことにより、新築時にコストアップになりましたが、外壁改修費はかなり抑えられました。全周バルコニーをまわすことも、さまざまな面でプラスに働いています。
エントランス上部に再生木ルーバーを使用したガラス庇を設けました。シャープなデザインですが、どこか温かみのあるものに仕上がりました。施工会社様には水平ラインを出すのに苦労させてしまいました。バルコニー手すり部に型板強化ガラスを使用し、室内の灯を受け光る行灯をイメージしました。
自動ドアの追突防止に施設のキャラクターでもある「ひだまりちゃん」をシールにして貼り付けています。奥に見える下足入れですが、使用しているかが一目で分かり、かつ取手も兼ねたデザインとしました。
エントランスホールと一体となった多目的ホールです。この部分のみ鉄骨鉄筋コンクリート造にすることにより、無柱の大空間を確保しました。
一般浴室からは坪庭が楽しめる計画としました。浴槽の大きさは湯量(ランニングコスト)にかかわるので、バランスをとるべく熟考しました。
写真のような特殊浴槽に入浴の際は天井を見て入浴する時間が長くなるため、天井に絵を描き、極力無機質にならないように工夫しました。
多床部屋内の共用通路とお部屋です。多床部屋ですが各部屋にカーテンではなく出入口戸と掃き出しの窓がついています。個室もそうですが、施設全体を通して白色の色調ではなく、色付けを施しています。
共同生活室になります。極力、施設のようにならないよう、間接照明のような器具を設けたりしています。左側の折れ戸や開き戸の中は洗面カウンターや収納になっており、施錠することも可能です。
個室群は北側の配置となるため、はっきりとした明るめの色彩としました。仕上げ材はビニールクロスですが貼り分けることにより、高級感を演出しています。
多床部屋の一部を畳敷きとしています。ベッドからの落下やベットでの生活が不向きなゲストの部屋となります。畳は本畳ではなく洗える畳となっており、失禁等の対応も可能です。